融資について

8割の人が融資を申し込む

不動産を購入する場合において、融資と密接な関係にあります。
融資を借りている割合は、8割にも登ります。

とてもスタンダードに感じますが、その実、とてもわかりにくい!

「自分は一体いくら借りられるのか?」
「いくら借りたらいくら支払うのか?」
「何年で払い終えるのか?」
「金利はどんどん上がらないのか?」

考え始めるとわからないことだらけ。
唯一分かるのは、『借りないと買えない』という現実だけ。
車を買うのであれば、借りられて当たり前で、支払いだけを気にすれば良いのですが、
不動産のように高額になると借りられるかを心配することになります。

借りられる目安については、実は、大雑把に指標があります。
それは、『年収の6倍』が借りられる金額と近いということです。

ここでまた疑問。

「1人だけの年収?共働きは足してもいいの?パートは?」

これについての回答は、正社員の共働きの場合は収入を合計して考えられます。
パート収入については、非常に難しいところで、銀行によっては
全部を足せない場合があります。

連帯債務としてはみられないが、収入合算としてならみられる、という考えもあります。

連帯債務・収入合算についてお教えします!

「なんのことやら〜」

分かります!ほんとに複雑だし、訳の分からない四字熟語みたいな漢字の羅列、
嫌ですよね〜。

『連帯債務』=一緒に支払っていこう!(対等な関係)
『収入合算』=お手伝いしてもらいます!(補助的役割)

みたいな感じです。

少し詳しくいくと、『連帯債務』は所有権としてもお互いに持分を持つことになり、
収入も丸々合計することになります。

月々6万円支払うとしたら、一人が3万円ずつ払っていくイメージです。
銀行ローンを借りる場合、必ず保険に入ります。
というか保険に入れないとローンも借りられません。
(ここも難しいから後で触れます)
この保険についても、お互い加入し、半分半分の割合(比率を変えられる銀行もあります)
で、かけます。2000万円借入をした場合、1000万円ずつです。
ということは、仮にどちらかが亡くなった場合、1000万円だけローンが減ります。
まさに一人一つ融資を借りている感覚です。

『収入合算』は、所有権は基本的に主債務者のみとなります。例外もありますが。
補助という感じの通り、保険も主債務者のみです。
合算者は、所有権も持たず、保険にも入れません。
そして、収入の半分(銀行によって違う場合もあり)だけをプラスできます。
よって、合算者は自分のものにはなりませんし、
仮に亡くなった場合もローンに変化はありません。
ただ、連帯債務者になる場合がほとんどなので、一蓮托生にはなりますね。
ここは要注意です。

住宅をメインとして話も進めておりますが、住宅を人生の中で考えることというのは、
とても前向きな瞬間でしょうし、とても盛り上がったタイミングです。
そんな時に

「もし別れた場合は?」
「相手が亡くなったら?」

なんてことはなかなか考えられないと思います。
ただ、長期で借りるのが住宅ローンです。
人生を考えるように相談をお互いにするのが大切です。

危ない危ない、人生論みたいになりそうなので、次回話を戻して、お話します!

金額の見方について

「源泉徴収票のどの金額を見ればいいの?」
「確定申告の場合はどの金額?」

そんな疑問が浮かぶ方にご説明します!
これはズバリ!
源泉徴収票の場合は、一番左側に書かれている『税込年収』です。
まあ、一番高い金額です。

確定申告の場合は、所得金額というところです。

(事業主さんの場合は、色々と計算が変わってきますが)

自分が融資の審査をしてもらえそうかを考えた場合、条件としては、

①正社員で入社して丸一年分の源泉徴収票が出ること
②個人事業の場合は、3年分の確定申告が出せること
③保険に加入できる健康状態であること
④滞納やキャッシングをあまりしていないこと

大きい枠で考えると以上となります。

実際の借りられる金額については、
齢や会社規模、勤続年数、資格の有無、他のローン状況、返済比率、等々。
かなり相対的に考えます。
最後に出てきた『返済比率』というところがとても大きいポイントです。
ただ、これは個人で計算するには非常に難しい。

考え方の例をご紹介します

2000万円を借りたい家族で、40歳のご主人一人のみローンの申し込みだとすると、
年収330万円があると、年収の6倍なので、ギリギリいけるかどうかな感じですよね。

ただ、車のローンがまだ2年残っており、月々3万円支払っているとします。
そうすると返済比率35%を上回ってしまい、申込時点で難しいと判断されることも
あります。
年収によって変動しますが、400万円以内だと返済比率は35%以内が申し込む条件と
なってきます。

とまあ、このような形で非常に難しいということです。
返済比率が問題ないから絶対借りられます!とも言えないですしね。

あと、あまり考える人はいないかもしれませんが、

「他人と収入は合計できるの?」


という考え方。基本は無理だと思ってください。
合計できるのは、同居する夫婦か親子です。

「じゃあ、義理の親子でもいいの?」

これは、借りられる場合もあります。
フラット35だと大丈夫です。しかも、一緒に住まなくてもOKです。
ちょっと微妙なところもありますが。
また、遺族年金を含む年金も合算できる場合があります。

というように、

「これだったら100%大丈夫です!」

とは言えないということです。
逆に

「これは無理だよな〜」

と思って出すと

「通りましたー!」

なんてことも。

とりあえず、ご相談ください!
一緒に考えましょう!

銀行さんに打診や書類の提出は無料で代行をしておりますので、
お気軽に!

「こんな場合はどうなの?」

なんて質問もあれば、いつでも聞いてください!

(終わり)

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